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The Blue Marble(ザ・ブルー・マーブル)世界を変えた地図【Google Earth】と【Google Map】

更新日:2020年12月26日

皆様、こんにちは。

突然ですが、皆様はThe Blue Marble(ザ・ブルー・マーブル)という単語を耳にしたことはありますか?


この言葉は、有名な写真に付けられた名前です。

英語で「青いビー玉」という意味です。


1972年12月7日、月に向かうアポロ17号が地球を飛び立ってから5時間後に、1人の乗組員が地球を撮影しました。

👆こちらがその写真。The Blue Marble(ザ・ブルー・マーブル)

https://www.researchgate.net/figure/The-blue-marble-from-Apollo-17-Source-Image-courtesy-NASA-Johnson-Space-Center-Gateway_fig1_319044550

宇宙飛行士からは、地球がまるで子供が遊ぶガラスのビー玉のように見えたため、これが写真の題名となったそうです。


 

さて、昨今では、様々なテクノロジーが身近になり、私たちは「道に迷う」ことがほとんど無くなりました。待ち合わせ場所や初めて訪れるオフィス、旅行先の計画など、あらゆる場面で地図アプリを活用しています。その代表格となるサービスが、【Google Earth】や【Google Map】でしょう。


GPS機能搭載のスマートフォンが標準レベルにある今日では当然のこととなっています。

(余談ですが、私が小学生だったころは、まだポケベルが流行っており、携帯電話といっても、大型で、社長さんか反社の親分くらいしか所有していませんでした。( 一一)汗)


今回はそんな【Google Earth】や【Google Map】が如何にして誕生したのかを詳細に語った本を紹介します。


世界を変えた地図グーグルマップ誕生の軌跡 NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (T's BUSINESS DESIGN) Kindle版 ビル・キルデイ(著) Kindle 価格:¥1,529






こちらの書籍の著者は、グーグルアースの生みの親ジョン・ハンケの学生時代からの友人で、現在も同僚のビル・キルデイです。ジョン・ハンケとの出会いからキーホール社の立ち上げ、グーグルによる企業買収、そしてグーグルアースが世界的な成功を得るまでの軌跡を描いています。


写真左が、キーホール創業者のジョン・ハンケ(John Hanke)。【Google Earth】や【Google Map】【ポケモンGo】の生みの親。

写真右が、キーホールのマーケティングディレクターのビル・キルディ(Bill Kilday)。著者。

皆様は、【Google Earth】と【Google Map】が同一のサービスとお考えかも知れませんが、実はこれらのサービスはその起源が異なります。



まず、【Google Map】ですが、これは、デンマーク人の兄弟Lars Rasmussen(ラース)Jens Rasmussen(ジェンス)がシドニーに設立した企業 Where 2 Technologies社 によって開発されたプロダクトを、Googleが会社ごと買収した後、ローンチされたものです。


一方、【Google Earth】は、ジョン・ハンケ率いるキーホール社が開発したキーホールアースビューアーというプロダクトを、Googleが会社ごと買収した後、ローンチされたものです。


これらの二つの巨大プロジェクトは、Googleの『グーグルジオ』というプロジェクトで統合し、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」目的のもと完成しました。


この2つの革新的サービスは、私たちの生活だけでなく、新たな数十億ドル規模のビジネスが育つ土壌にもなりました。


Googleのサービスは、基本的に無料で使える(※グーグルマップAPI等を除く)

ため、マップサービスを活用した、後のUberやリフト、ホテルズドットコム、ストラバなどといったウェブ2.0を代表するロケーションベースのビジネスが多く誕生しました。


また、ビジネスだけでなく、2005年8月にハリケーン・カトリーナがルイジアナ州を襲来した際には、人命救助のための位置情報(経度・緯度)確認に役立ち、環境保護の観点からは、アマゾンの森林伐採の現況やそれがもたらす危機などを視認することでも、大いに役立ちました。


そのほか、台湾を中国の省として表記したこと(Googleの引いた国境線)により、台湾人の反発を買ったり、国境をめぐる紛争問題や政治的な問題にも波及するなどし、Googleという超メガテック企業が作った「プロダクトの1つ」という枠を超えて、世界情勢にも影響を与えるほどのサービスへと変貌していきました。



 

ここで余談ですが、現在では当たり前の様に感じる【Google Map】というサービス名ですが、当初は、【Google ローカル】という名前でローンチされる懸念もありました。


それは、Google社の20番目の社員マリッサ・メイヤー(Marissa Ann Mayer)の存在が大きかった為です。マリッサは当時Google社内でかなりの重役に就いており、検索部門のトップに君臨していました。地図部門も「位置を検索する」という範疇にあったため、サービス名の承認者として彼女の許可が必要だったのです。彼女は買収されてGoogle社のメンバーとなったキーホール社にライバル意識を持っており、彼女自身の考案した【Google ローカル】をいうサービス名に強い思い入れがありました。


最終的には、役員会や皆の意見から、【Google Map】に決定するのですが、世界的なメガテック企業のGoogleでも、こんな確執や覇権争いはあるのだなぁ、と感じさせる場面でした。気になる方は、是非本を読んでみてください。

👆因みに、マリッサ・メイヤー(Marissa Ann Mayer)は後にYahoo! CEOに就任。テック業界の女帝へと昇り詰めました。


 

本題に戻り、世界情勢にも影響を与えるほどのサービスへ成長したプロダクト、【Google Earth】や【Google Map】はGoogleのコア事業となり、更に発展したストリートビューも誕生します。


このストリートビューの技術を利用して、2016年12月13日にGoogleの自動運転車開発部門が分社化。ウェイモ( Waymo)として、Alphabet傘下の自動運転車開発企業に発展。


この頃から、天才ジョン・ハンケは、新たなサービスを作りたいと考えていました。

そのサービスこそが、

ポケモンGO

です。


Google社で副社長「グーグルジオ」部門のトップを務めた後、ジョン・ハンケはGoogleを去ります。新たにナイアンティック社を設立し、大ヒットAR拡張現実ゲーム「イングレス」をローンチした後、「ポケモンGO」を誕生させました。


これらのAR技術のもとににある技術は、位置情報です。

【Google Earth】や【Google Map】を作り上げたジョン・ハンケだからこそローンチ出来たといっても、過言ではないでしょう。




世界で最高の地図を作り上げた男は、位置情報を使ってAR拡張現実のある未来まで構築していきました。


今後の、完全自動運転技術やVRの世界等、ジョン・ハンケの作った地図を根底に、テクノロジーは加速し続けていくのでしょう。


 

今回は、小さなスタートアップであるキーホール社の地図が、世界をかえたサービス、【Google Earth】や【Google Map】へと成長する本を紹介いたしました。


夢のある物語で、大変感銘を受けたので興味がある方は是非、読んでみて下さい。

では、ばいちゃ。





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