今日は、大人でも間違えやすい、
何倍か?
と
何パーセントの増加か?
の違いについて書いていきます。
では、早速行きます。
とある出版社:A社の株価が、
1株 1,000円
だったとします。
この出版社Aは、AmazonやGoogle、マイクロソフト社にも一目置かれる存在で、
Eコマースやネット会員数も10億人ほどいる、超有望会社と仮定します。
さて、そんなA社の株価は、昨今の世界的な金融緩和も手伝って、
株価が10倍になりました\(◎o◎)/!
当然、1株 10,000円になったということは、計算するまでも無く分かることです。
しかし、株価は何パーセント増加しましたか?
と質問されたら、どうでしょうか?
「えっ!10倍になったんだから、1,000%の増加でしょ!?❓」
と、答えたくなるかもしれませんが、
答えは、900%の増加です。
少し考えれば、理解できるのですが、意外と間違えやすい問題なので、解説致します。
まず、10倍の計算。
A社の株価
1株 1,000円 × 10倍 = 10,000円
アタリマエですね。
続いて、900%増加の計算。
A社の株価
1株 1,000円 × 900% + 1 = 10,000円
ここで、+1って何やねん!?
となっちゃうところが、増加率の間違えやすいポイントです。
ここでの、1とは、もとの株価1,000円のことです。※百分率で言えば、100%です。
900%(増加した) + もとの株価1,000円(1 or 100%)
で、トータル10倍となります。
つまり、
10倍 = 900% + 1(つまり、100%)
と、考えれば良いのです。
ムムム(´・ω・`)、となるお気持ちも分かりますので、
更に簡単な例でいきます。
では、2倍はどうでしょう?
1,000円×2倍=2,000円 です。
これは、1,000円が100%増加した(+1)ことを意味します。
これは、
2倍とは、
1,000円(1,000円が100%増加した) + 1,000円(もとの株価)= 2,000円
つまり、
2倍 = 100%増加 + 1(もとの株価、100%)
ということです。
なんということでしょう(*'▽')
先程の株価10倍は、増加率で表せば、
10倍 = 900% + 1(つまり、100%)
で、正しかった、ということが分かりました。
これで、表題の
何倍か?と何パーセント増加か?の違い
が理解できたかと思います。
私自身よく計算ミスをしてしまうので、記事にしました。
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